恒例の大阪での「京の噺家桂米二でございます@天満天神繁昌亭」(第九回)

前売りの売れ行きがよくないと米二師匠も嘆いておられましたが、当日券もある程度出て
一階席はほぼ満員でした。よかったです(笑)

開口一番 桂二乗 「強情灸」
マクラで相変わらずしくじりが多いと二乗さんの嘆き。師匠の意図が読めず、しかられてばかり
とか。でも、米二師匠だからこその、愛情ですよ。「期待してない人」にはしからないですから(笑)
噺は、二乗さんならではの「明るいキャラ」が出ていて、楽しく聴かせて頂きました。
噺も安定してきていて、今後も期待大です。

米二師匠登場
「上方落語十八番でございます」(日経プレミアシリーズ)新書 の売れ行きがなかなかいいとか。
ということで、日経に「増刷の予定はないのですか?」と問い合わせた師匠。
「ありません」 「これから返品の山が各書店からもどってきますので、それをお使いください」と(苦笑)

「宿屋町」
「こぶ弁慶」の前半の前半が独立したもの。ということで「東の旅シリーズ」のひとつです。
この噺は米二師匠が、米朝師匠から教わった十席の中のひとつ。米二師匠自身も最近あまり演らない
噺であるとか。

伊勢参りを済ませた喜六と清八のコンビが、大阪へ帰る道すがら大津の宿へやってくる。
「変てこな宿につかまらんよう、客引き娘に袖を引かれたら『定宿や』と言って断れ」
清八にそう言われた喜六が、面白がって袖を引いてない相手にまで『定宿』と言ってしまうなどのドタバタを経て、二人は岡屋という宿に宿泊した。

ここから「こぶ弁慶」につながっていくので、序の序とういことであまり盛り上がりはない。
しかしながら、入門したての噺家さんが口をなめらかにしていく練習の噺としては最適なのだろう。
米二師匠の噺を聴きながら、米朝師匠に習っている姿を想像していました。

つづいて、師匠「胴乱の幸助」 二席連続は疲れると言いながら、ゲストを中入後にお願いしている
米二師匠ならではの気遣いがあるのです。

歌舞伎・文楽の「お半長」 「お半長右衛門」の二人が主人公のお噺。
この噺は、師匠の三回目かな。 どんどん楽しくなってきますよ。
これが、やはり「任」の噺といえるのではないでしょうか。こういう噺ほど、いろいろな芸の勉強を
している人が、「奥の深さ」を感じさせてくれると思うのです。

「幡随院長兵衛とは俺でございっ~」(笑)

お仲入り後

桂小春團治 「大名将棋」
日本人離れしたお顔(笑)生は初めてでした。
江戸では「将棋の殿様」 上方の方が落ちは楽しいかな。
小春團治師匠は、「新作」もこなす技巧派。
国連本部での「独演会」も。ユニークな噺家さんです。米二師匠と同じ学年なんですよ。

トリは師匠 「まめだ」 三田純市氏作

米朝師匠のしみじみとした語りが有名です。今回は愛弟子の米二師匠の噺。
季節としては、もう少し秋の噺でしょう。というか、「処暑」なのに暑すぎですよ(苦笑)
銀杏の落ち葉がハラハラとまめだに落ちてくるところを想像するとかなしさと「かわいさ」を
しみじみと感じる素敵なお噺。米二版は、まだまだこれから進化していくと思います。
この噺は、やはり年輪を重ねるほど、素敵になっていくと思うのですよ。

師匠、三席。「たっぷりと」楽しませて頂きました。

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