「落語ファン倶楽部」VOL7
200906011315490d3s.jpg
「六代目三遊亭円生てへっ!」

六代目円生。 「昭和の大名人」である。
私は、古典落語に関しては、まだまだ造詣が浅いが、子供のころあった、例の「落語協会分裂騒動」はよく覚えている。あの時は、詳細は知らなかったが、芸を大切にする円生の方へ擁護的であったと思う。

今、曲がりなりにも、落語への造詣を深めているが、一言でいうと、「小さん」の判断は正しかったと思う。それが現在の「落語会の流れ」を見れば明らかである。

真打乱発問題に事を発する「分裂騒動」であるが、どうみても、円生の言い分はわかるが
円生の人脈の弱さは明らかであったと思う。
落語協会自体をきちんとした、管理団体にした功績は小さんの力量であり、まして周囲の反対を
押し切り小さんを育てた「黒門町」の功績は大きい!!!

現在の落語会を考えても「柳家」の層の厚さは群れを抜いている。
失礼ながら、円楽一門に見るべき人はほとんどいない。

大好きな、矢野誠一氏の文を引用させて頂く。(一部略)

「あれだけの名人でありながら、愛嬌がないとか、冷たいとか
確かにそうした一面がないとは言えなかった。名誉欲も人一倍であった。
そうした、いやらしさが、協会脱退いらい、かげをひそめたのにふれて、芸術家然としたかまえが
失せて芸人らしい表情になっているのに気がついて、なんだか嬉しくなった。」

しかし、運命のいたずらはこの後すぐ、79回目の誕生日が彼岸への旅立ちとなる。
くしくも、「上野動物園のパンダ」の死と同日であった。

この本の中で、柳家喬太郎が語っている一言が興味深い。

「芸のリアリズムの頂点は、やはり小さん師匠と円生師匠だと思うんです。」
「三遊亭は形から入る。柳家は腹から入る。」
まさにそのとおりである。

「円生百席」という、企画がある。この本を読むとある意味落語家の「テキスト」として
この企画は重宝がられている。私も何枚か持っているが、師匠の解説もついておりすばらしい。

「分裂騒動」は、結局円生の急死という流れをつくってしまったが、今の落語会のがんばりは
この相反する「小さん」「円生」の残したものの、大きさを感じずにはいられない。

ただ一言、現在の三遊亭にもう少しふんばりをみせて欲しい。
ある意味、川柳・円丈の元気さのみが目に付く。 円楽一門がんばれ。

最後に円生の遺した原稿
「のんきに構えて、だまっていりゃいいんだ、だけどあたしにはそれができない。
落語がやっぱり、どうにも好きなんですな。」

PS:私は円生の「百年目」大好きです。ジーンときてしまいます!!!




Secret

TrackBackURL
→http://hitorigoto25.blog22.fc2.com/tb.php/106-c12c795d